坂田「アッシュグレーの色みや少しだけラバーを入れたネイビーカラーのプリントもそうですが、ヴィンテージミリタリー好きには、このチェーン刺繍のワッペンが刺さるのではないかと思います。旧い年代のミリタリーのレタードカーディガンやミリタリーのスウェットなどにもワッペンが施されていて、そこに各々の名前やチーム名を入れる習慣がありました。そんなイメージで「ALL NAVY」シリーズにもMade in USAの文字をチェーン刺繍で入れたワッペンをアクセントとして付けています」
坂田「単なるヴィンテージのリプロダクトやトレンド追っただけの今どきのアイテムでは満足できない。僕もそうですが、そういった方々に満足していただける商品を提供したいですね。20年以上前、多くのセレクトショップのオリジナルがそうであったように、BIOTOPさん、WILD LIFE TAILORさんとはセレクトショップのオリジナルでしかできないような物づくりやコラボレーションを続けていきたいです」
溝渕「WILD LIFE TAILORでは初となるArchive & Styleとのコラボアイテムでしたが、お客様はもちろん、スタッフたちからの要望が多かったことに加え、BIOTOPとは違ったスウェットという点でもかなり反響がありましたね」
ARMYを新解釈した“AR”のフロントロゴ。張り感に拘った14オンスという厚手の生地。今回も採用されたオリジナルのミルスペックタグ。さらには丸みを帯びた現代的なシルエットと単なるレプリカには留まらないWILD LIFE TAILORならでのジップフーディ。こちらにも坂田さんの物づくりの精神が存分に内包しています。
今作は稀少なデッドストックのミリタリーパーカからインスパイア。(坂田さん私物)
坂田「まず、WILD LIFE TAILORさんなので無地よりはプリントかなと。ただ溝渕さんの仰る通り、レプリカのようなド直球過ぎるものでなく、バックボーンをしっかりと感じてもらえるロゴをプリントしました。各所まで拘ったディテールワークもそうですが、奇をてらわないバランスの良いデザインも特徴的だと思います」
そして、Archive & Style for WILD LIFE TAILORのスウェットは、今季さらなる進化を遂げました。vol.2では、10月に発売されたばかりのスウェットの新シリーズ、さらには間もなくリリース予定のニットについて坂田さんにお伺いします。